気持ちの落ち込みが長く続く場合は、自分の今の気持ちを誰かに聞いてもらいましょう。ご家族でも友人でも、医師や同じ体験を持つ仲間でもかまいません。気持ちを話すことで、問題が整理されたり、不安感が和らぐことも多いものです。
それでも強い不安感を感じ、食欲がない、眠れない、心臓がドキドキする、といった症状が続く場合は、心の専門家(精神科医、診療内科医、心理療法士など)に相談して、カウンセリングや薬による治療を受けることも大切です。
医療機関によっては、「グループ療法」を行っているところもあります。グループセラピーとは、同じ病気の患者さん同士が集まり、グループで話しをすることで、病気に取り組む新たな気落ちと方法を見つけている方法の一つです。
同じ経験を持つ患者さんと話すことで、気持ちが軽くなったり、療養生活を快適に送る知恵が得られることもあります。
よい相談の仕方 4つのポイント
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その1 1人で考え込まない
家族も大切な相談相手です。担当医や看護婦、ソーシャルワーカーなどの医療スタッフも悩みを聞いてくれます。その際、できれば要領よく質問できるように、あらかじめ相談事項をノートなどにまとめておくとよいでしょう。
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その2 どんなことでも相談しよう
回答がなさそうで尋ねて仕方がないと思えることでも、自分の気持ちや、得た情報を整理するためには、相談することが役立ちます。話を聞いてもらうだけで、気分が落ち着くこともあります。
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その3 信頼できる情報を
インターネットを利用する際には、信頼できるサイトを利用しましょう。あふれる情報に振り回されないことが大切です。
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その4 ノートを使って情報を整理
ノートを利用して、診察や検査、相談を含むさまざまな情報を整理しながら、判断を重ねていきましょう。
また、財団法人日本対がん協会では、無料のがん相談窓口として、看護師と社会福祉士が相談に応じる電話相談「がん相談ホットライン」と、医師による電話相談や面接相談(事前予約制)を行っています。
専門家のサポートを受けることで、悩みが軽減したり、必要な対策を早めに講じることができることが期待できますので、相談したいことがあったら、一度問い合わせてみてもよいでしょう。
公益財団法人日本対がん協会「がん相談ホットライン」