乳癌発症リスクに関するリサーチ結果
今回は、ブラジャー着用による乳癌発症リスクについての調査結果をまとめます。
長時間のブラジャーの着用。76%の医師が「乳癌発症リスクなし」と回答
7割以上の医師が「長時間のブラジャーの着用は乳癌発症リスクにはならない」と回答しました。本調査は海外における調査結果をもとに質問をしたものです。どちらとも言えないの回答も2割程度ありますが、現時点では発症リスクとは関係ないとみなして良さそうです。
調査概要
- 医療従事者専用サイトm3.com会員で乳癌診療を行っている医師
- 調査期間:2012年8月30日 - 2012年9月5日
- 有効回答者数:79
ガイドラインで明記されている「リスク」もあります
日本乳癌学会による「乳癌診療ガイドライン」では、以下の要因が乳癌発症リスクとして挙げられています。合わせてご参照ください。
乳癌の主なリスク要因
- 初経年齢が若い
- 初経から閉経までの期間が長い
- 高齢初産(または出産歴・授乳歴がない)
- 閉経後の肥満
- 良性の乳腺疾患になったことがある
- 家族(特に母姉妹)が乳癌になったことがある
- 出生時の体重が重い
- ホルモン補充療法(プロゲステロン併用療法)の長期施行
- 放射線の被曝
- 喫煙
- 夜間勤務
- アルコールの摂取量が多い など
参考:日本乳癌学会編「乳癌診療ガイドライン②疫学・診断編」2011年版
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