乳癌発症リスクに関するリサーチ結果

医師に調査(リサーチ)では、乳癌に関する気になる情報について、「乳癌診療を行う多くの医師はどう考えているのか?」という現在の傾向や診療現場での捉え方を把握することで、情報に対する判断力を身につけることができるコンテンツを目指しています。

第1回は、「牛乳・乳製品」と乳癌発症リスクの関係について調査いたしました。

過半数の医師が、「牛乳・乳製品の摂取」は乳癌発症リスクにならないと回答

質問:「牛乳・乳製品の摂取」は乳癌のリスクを高めるか?回答:乳癌発症リスクを高める13%|乳癌発症リスクにはならない57%|どちらとも言えない30%

「牛乳・乳製品の摂取」については、57%の医師が「乳癌発症リスクにはならない」と回答しました。「どちらとも言えない」と回答した医師の割合も3割とやや多く、明確に発症リスクではないと言い切ることはできませんが、現時点ではリスクとは言えない声の方が大きいと見られます。

一方、回答した医師からは「海外のデータでは“高める”です」とのコメントがありました。海外と国内では発症リスクの調査結果や解釈が異なる可能性があります。また、「体重増加するほどの量なら高める。」というコメントもあり、摂取量も関わる可能性があります。

調査概要

  • 医療従事者専用サイトm3.com会員で乳癌診療を行っている医師
  • 調査期間:2012年8月30日 - 2012年9月5日
  • 有効回答者数:79

ガイドラインで明記されている「リスク」もあります

日本乳癌学会による「乳癌診療ガイドライン」では、以下の要因が乳癌発症リスクとして挙げられています。合わせてご参照ください。

乳癌の主なリスク要因

  • 初経年齢が若い
  • 初経から閉経までの期間が長い
  • 高齢初産(または出産歴・授乳歴がない)
  • 閉経後の肥満
  • 良性の乳腺疾患になったことがある
  • 家族(特に母姉妹)が乳癌になったことがある
  • 出生時の体重が重い
  • ホルモン補充療法(プロゲステロン併用療法)の長期施行
  • 放射線の被曝
  • 喫煙
  • 夜間勤務
  • アルコールの摂取量が多い など

参考:日本乳癌学会編「乳癌診療ガイドライン②疫学・診断編」2011年版

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